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新地獄検討委員会

人間の世の中もどんどん変化している。冥界もそれに合わせなければならない。そして地獄も新しいものを検討しなくてはならないな。そこで、これらが新たに考案した地獄だ。

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00/01/28


地雷地獄

 亡者たちは見渡す限りの一面の大草原に置かれる。やがてどこからともなく火の手が上がり、それが猛火となって亡者たちに襲いかかる。亡者たちは火炎から懸命に逃げまどうが、地面には地雷が埋められており、地雷を踏んだ者たちは爆裂し亡者たちの手足や肉片が飛び散る。せまりくる猛火と、どこにあるかわからない地雷に亡者たちはおびえおののく。
 地雷は人間の発明だ。よくもまぁこんな恐ろしい物を考えたなぁ。鬼も悪魔でも考えつかないよ。
 戦争犯罪人が落ちる。

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核地獄(廃案)

 さすがにこれは環境への影響が大きすぎるので、地獄でも採用を見送った。他にも臨界地獄などの案も出たが、いずれもあまりにも破滅的なので、地獄では原子力を利用した一切の責苦を禁止した。それにしても人間は恐ろしい物を作るなぁ。

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困苦離(こんくり)地獄

 亡者は線路のうえにあるトロッコに鮨詰め状態で乗せられる。やがてトロッコは走り出し、どんどん加速して時速270kmの猛スピードに達する。そしてトンネルにさしかかる。トンネルはコンクリート製だが老朽化しており、次々と何トンものコンクリートが剥離し亡者めがけて落下する。どうだ「200km以上の時速で駆け抜けるものへ、何トンものものが落ちてくる」考えただけでぞっとするだろう。しないか?JR西日本よ!死者が出る前になんとかしろよ。
 己の利益のため手抜き工事をした者が落ちる。

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阿離(あり)地獄

 生前、粗暴で他人に暴力をふるっていた人間が落ちる。
 鬼にすり鉢状の砂の穴に投じられる。罪人たちは必死に落ちないようにするが、砂場に足をとられ徐々に穴の下のほうに落ちていく。
 そして、穴の底には筋骨隆々の鬼、喪破目処阿離(もはめどあり)がいて、蝶のように舞い蜂のように刺されるがごとく、激しく殴打される
 最近では、あのタイ○ンがここ行きが確定したんじゃないかというウワサで、喪破目処はトレーニングに余念がない。

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施苦破羅(せくはら)地獄

 生前、女性に性的な嫌がらせや性暴力を働いた男が落ちる。
 色メガネをかけ派手な格好をした老婆が現れ「地獄の選挙に立候補したので協力しろ」と迫る。そして「当選したらおまえを極楽に送ってやる」と言って誘う。地獄に仏と誘われるまま牛車に乗ると、老婆は本性を表し鬼婆になる。鬼婆は沙知婆(さっちばぁ)といい、牛車の中で罪人の下着に手を突っ込んでくる。罪人が抵抗して反対側から逃げようとすると、もうひとりの鬼婆、光代婆(みっちばぁ)が表れ羽交い締めにされる。そして沙知婆に男の大事な部分を引き抜かれる。
沙知婆 光代婆

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詐羅金(さらきん)地獄

 生前、他人の金や財産をだまし取ったりした人間が落ちる。
 鬼が現れ「おまえは散々悪どいことをして不当に金を儲けた。その金をいますぐ払え。払えない場合はこの場で目玉をえぐり出す」と言う。巨額な金額を請求され罪人が途方に暮れていると、笑みをたたえた美しい女性が現れる。そして「これで用立てて下さい」と言って鬼に金の仏像を手渡す。鬼は納得して消えていく。罪人がお礼を言うと女性は「いえ、お礼には及びません。ご利用は計画的に」と言いながら消えていく。
 しばらくすると、罪人の前に女性が現れ「お金を返して欲しい」と言う。お金などあるはずもなく罪人が断ると女性は消えていく。またしばらくすると今度は鬼が現れ「早く金を払え」と脅迫してくる。それでも払えないでいると鬼は「腎臓を売れ」と言いながら、罪人の背中から無理矢理腎臓を取り出す。
 そうやって毎日のように鬼が現れ、腎臓、肝臓、肺、胃、そして心臓と内蔵をすべて持って行ってしまう。そして最後には目玉をえぐり出される。

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千年酔(せんねんすい)地獄

 生前、酒に酔って罪を犯した人間が落ちる。
 鬼の責苦に辟易していると、どこからともなく美しい女性が現れ「お疲れでしょう。一杯いかが」と言いながら杯を手渡す。罪人が誘われるままに杯を傾け飲み干すと、いままで味わったことのないような美味で、責苦の苦労も吹っ飛ぶほどの爽快感が身を包む。そして罪人はいい気分の酔い心地のまま眠ってしまう。
 その後、罪人は頭痛で目覚める。最初は二日酔いかと思うが症状はひどくなる一方で、やがて頭痛はもがき苦しむほど痛く、さらには吐き気も激しくなる。その状態が千年続きこの間罪人は嘔吐し続ける。

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偏詐血(へんさち)地獄

 多くの罪人とともに煮えたぎる血の池の前まで鬼に連れて行かれ、鬼が「この中で一人だけこの池に放り込んでやる」と言う。そして罪人に何かの紙が配られる。そして鬼は言う。「これから毎日試験を行う。一番悪い成績だった者がこの血の池に入ってもらう」
 試験は地獄の世界について出題される。もちろん初めて来たばかりの『この』罪人にはわかるはずもなく0点。あえなく血の池に投じられて熱さで気が狂うほどの苦痛を味わう。そして、『この』罪人の苦痛は毎日毎日繰り返される。
 いい加減つらくなってきた『この』罪人が、他の罪人に地獄について教えて欲しいと頼む。だが、みな口を閉ざし『この』罪人のそばから離れていく。教えてくれないので、毎回『この』罪人が血の池に投げ込まれることになる。そしてそのような責苦が何年も続く。やがてある日、自分以外の他の罪人が全員鬼であることがわかり、罪人はうちひしがれる。
 汚職をしたエリート官僚が落ちる。

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恩無(おんな)地獄

 生前、意地が悪く他人をいじめた女が落ちる。
 鬼の親分が現れ「おまえはわたしの家で女中として働け」と言い、この鬼の家に連れて行かれる。家にはこの鬼の母親の鬼姑婆(きこば)がいて、毎日、掃除だ洗濯だ賄いだとこき使われる。そして掃除しても棚などに指でなぞってわずかにホコリがすいたとか、床に塵ひとつ落ちているといったことだけで女は鬼姑婆に激しく殴打されるといったいじめに毎日あう。
 毎日鬼が戻ってくる前に、鬼姑婆は家を散らかし飯を食い洗濯物を食べ物で汚してしまう。そこへ鬼が戻ってくるとその様子に激高し、女を激しく責めたて暴行する。他にも鬼の女房の鬼嫁がいて、糞尿や腐った残飯などを女の口に押し込んで食べさせてしまう。

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裏鞭時(りべんじ)地獄

 生前いじめた者に復讐される。
 例えば生前、中高年男性を狙った強盗(通称:おやじ狩)をした罪人は、おびただしい人数の子泣爺(こなきじじい)に棒で殴られ足で蹴られ、袋叩きにあう。幼児虐待した親の場合は、舞踏坊(ぶとうぼう)という赤ん坊に踊りながら責められる。


舞踏坊

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